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箱根旅行二日目(1) [おでかけ]

あったーらしーぃーあっさがきたー
きぼーぉのーあーさーだー♪

朝5時。父が起き出した。
今日の夕方には、おうちに帰れるのだ。
がんばれ、自分。
まけるな、自分。

温泉につかり、たらふく食べて、ぐっすり眠った父は、リセットされてめちゃ元気だ。
弟を伴って朝風呂に浸かりにいき、部屋に戻るなり
母と私にも朝風呂を勧める。

温泉に行くと、湯中りしやすいタチの私は辞退したかったのだ。が、しかし
「ざぶんと浸かってくるだけでいいんだから!なっ!ザブンだ!」と
30分も言い続ける父に根負けし、母と一緒に、ザブンと浸かりにいく。

入れば気持ちいいのはわかっていたので、すがすがしい気持ちで部屋に帰った私たちに
父の、朝からデカい声が待ち構えていた。
「夜と朝と、温泉に2回も入ると疲れるよなー?なっ?そうだろ?」

…入れって勧めたの…あんたじゃないですか…(涙
その疲れを分かち合いたかったのですか?そうですか…?はい…。

こんなことでめげていては、父の家族はやってられないので
気を取り直して、朝ごはんを食べに行く。
バイキング形式なのだが、父は足が不自由なので
大まかなおかずだけ取ってもらい、あとのごはんや味噌汁は私が取りにまわる。

席に戻るたびに、よそのテーブルを指差し「あれうまそうだな?あれ取って来い」と言われ
ようやく、私が自分のぶんを取り分けて、席についたとたん
「ねーちゃん、おかわり。」(父は私をねーちゃんと呼ぶ。)

その「おかわり」の前に、不穏な予兆はあったのだ。
父は、炒めたベーコンをえらく気に入り、それを生野菜のサラダと一緒に食べると
はなはだおいしいことを発見したと大弁舌をふるっていたのだ。
全体に和風にまとめたチョイスの母相手に、箸を振り回し、ベーコン食えと
わめいている父を置いて、おかわりを取りにいった私がうかつだったのだ。多分。

おかわりのごはんを持って、家族のところへ戻った私の目に飛び込んできたもの。
それは、テーブルの真ん中にうずたかく積みあがったベーコンの山。

どんぶりいっぱいはあろうかというそれは、弟が父に言われて盛って来たらしい。
書き忘れていたが、この弟も、口数こそ少なく、声も小さいが
常識ハズレなことにかけては、父とどっこいなのであった。

このベーコンの山、どれほどの量であったかというと
うちのひとと私であれば、毎朝食べても、おそらく3ヶ月はもつであろうと思われる…。

もちそん、そのあと、このベーコンとつりあうだけの生野菜を取って来いと
命じられた私は、飼い葉桶いっぱいの量を盛って来たことは言うまでもない。

ホテルに泊まると、私は、バイキング形式の朝ごはんがかなり楽しみなのだ。
過去を振り返ると、札幌の某ホテルと、横浜のニューグランドなんかが
とっても種類豊富でおいしかった記憶がある。

バイキングの楽しみ。
それは、自分の好きなものを好きなだけ選んで食べられること。

どんなに自分が気にいったとしても
同行者に強力に勧めることは、この先できるだけ避けようと心した。
そんな教訓いっぱいの朝ごはんであった。


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コメント 2

スペシャルエアー

何だか一日目につけたコメントを取り消したくなって、、、
イヤイヤ、まだまだウチの父に比べれば、、、、
by スペシャルエアー (2005-06-23 15:10) 

満月堂

ふふ。
スペシャルエアーさんのお父様も、なかなかのツワモノなのでしょうか?
時間のあるときに、のぞきにいってますが
今のところ、まだ、御登場なさってないようで…
実はひそかに楽しみにしてますですよ(にんまり
by 満月堂 (2006-01-04 15:17) 

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